名もない詩集
愛されたいとか
淋しいとか思うけど

いつもいつも
そう思って
泣くけれど

手に入れてしまったら
今度は
無くすのが怖くなる


ずっとそばにいると
いろんな不満が
できてくるけど

本当は
好きな人と両思い
それだけで
幸せなはず

一緒にいる
一緒に眠る

それだけで
幸せなのに

キスをしたり
素肌を重ねたり

それだけで
幸せなのに

心を見せあい
1つに結ばれて

もう何もいらないはず


でも人は
近くにいすぎると
当たり前に思えたり
愛さえ見えなくなる

なくさないと
見えない幸せがある



上手に愛したいのに
上手に愛されたいのに

愛だけは
うまくいかない


会えなくても
声が聞けて

会いたいと思えば会える

それがどんなに
幸せな事か
ゆうべ君にも教えた

会えなくなるなら
全てを捨てると
言ってくれる君に

全てを捨てるわけには
いかない私が辛かった

でも君の愛を
知る事ができて
嬉しかった

寂しがりの私と
一緒にいること

すごく大変で
君は疲れたり
怒ったりしてるから

そんなに
思ってくれてるなんて
知らなかったから

無くしてわかるのは
悲しい事だから

たとえ
見えなくて不安でも
そこにある
確かな幸せを
失わないように
大事にしたい
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