名もない詩集
そうさ
あの時ほんとは
君なんか
好きじゃなかった

架空空間で
遊ばせるキャラが
お互いに一人歩きして

錯覚の空間で
酔い知れ
上手い役者のように
お芝居をしただけ

入り込む事が
天性の素質だから
罪でも嘘でもない

目の前の人を
好きになるだけ

画面を閉じたらおしまい
傷ついた事も
夢から醒めたら
忘れるだけさ


騙した
騙されたなんて
ありはしない

本当はどちらも
存在しない
初めからそこには
なにもない

幻にマジになるなよ
怒りも涙も
無駄なエネルギーは
リアルに回せよ
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