名もない詩集
思い出すのも
辛いような
思い出さえ
いつかは優しくなる

心配はいらないよ
早いか遅いかだけさ

忘れたくない
大切な
思い出さえ
いつかは薄れてゆく

悲しまなくていいよ
その頃は耐えられるから

心配しないで
心配はいらない

雨風に晒されるうち
尖ってる物も
丸く変わって

強く握りしめても
痛くなくなる
泣かなくていいんだよ

心配しないで
心配はいらない


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