名もない詩集
私の為にもう
誰かが苦しむのを
見ていたくなくて
切り出した別れを
はねつけたあなた

もう一度切り出すわ
余韻など
残しても
苦しいだけよ

あなたが私を
思い出す度
悲しみじゃなくて
憎しみがたぎるよう
嫌な女で
さよならするわ

その方が
あなたには楽だから

早く私を忘れて
未来へゆけばいい

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