名もない詩集
あの日の今頃
私は君の腕の中を
すりぬけて
君を起こさないように
ビーフシチュを作った
匂いで目を覚ました君が
嬉しそうに言った
『夢みたいだ。
起きたら
ご飯が出来ていて、
綺麗な女の人が
部屋にいるんだよ』
私は照れながら笑い
借りたお揃いの
パジャマのままで
ニコニコして
食べたよね
ケーキが無いのは
淋しいからと
夕方君は自転車で
不二家まで行って
いちごショートを
二つ買ってきた
明かりを落として
食べていたら
君の友達たちが
お祝いに押しかけて
二人で息を殺したね
次の年
私が焼いたケーキは
お店に並ぶような
ケーキだった
君は
『作った方が安いよ』
と言って
私がふくれたね
朝から5時間かけた
ケーキとごちそうが
色褪せて涙で揺れた
私が悲しい日
私がうれしい日
君はもういない
まだ一人だと
聞いてから数年
今日は誰と祝うの
私の心の中で
いつまでも
いつまでも
あの日の君が笑う
あと少し強さが
君にあったなら
離れずにいられた
こんな辛い
涙の日々は
送らずに済んでた
一度は家族になれた
君は今でも後悔して
幸せでないと聞いてる
せめて祈りましょう
毎年この日が来る度
出会えた事後悔はしない
過ちは繰り返しても
それはきっと
生きてれば
誰にでもあった
めぐりあえた事にこそ
きっと意味があったと
君に似た愛の証が
今年も私の隣で
泣いて笑う
君もどんなに
会いたいでしょう
いつかもう一度
綺麗に戻って
幸せになったら
君に会いにゆきたい
幸せだから
もう泣かないでと
年の差なんて
愛や命の前に
何の意味も無い事
今は理解されても
守りきれなかった
君の弱さを
憎んでも仕方ない
愛し合い
命を育めた
喜びを抱いて
生きていられる事が
きっと二人の全て
同じ過ちを
繰り返さないよう
今度あなたと同じ位
私を愛する誰かが
私の手を引いたら
小さな意地で
払ったりしないで
共に歩めるように
君が今日幸せな思いで
ケーキを口に含める事を
遠くから祈っています
離れてても
この日だけは思ってるよ
お誕生日おめでとう
私は君の腕の中を
すりぬけて
君を起こさないように
ビーフシチュを作った
匂いで目を覚ました君が
嬉しそうに言った
『夢みたいだ。
起きたら
ご飯が出来ていて、
綺麗な女の人が
部屋にいるんだよ』
私は照れながら笑い
借りたお揃いの
パジャマのままで
ニコニコして
食べたよね
ケーキが無いのは
淋しいからと
夕方君は自転車で
不二家まで行って
いちごショートを
二つ買ってきた
明かりを落として
食べていたら
君の友達たちが
お祝いに押しかけて
二人で息を殺したね
次の年
私が焼いたケーキは
お店に並ぶような
ケーキだった
君は
『作った方が安いよ』
と言って
私がふくれたね
朝から5時間かけた
ケーキとごちそうが
色褪せて涙で揺れた
私が悲しい日
私がうれしい日
君はもういない
まだ一人だと
聞いてから数年
今日は誰と祝うの
私の心の中で
いつまでも
いつまでも
あの日の君が笑う
あと少し強さが
君にあったなら
離れずにいられた
こんな辛い
涙の日々は
送らずに済んでた
一度は家族になれた
君は今でも後悔して
幸せでないと聞いてる
せめて祈りましょう
毎年この日が来る度
出会えた事後悔はしない
過ちは繰り返しても
それはきっと
生きてれば
誰にでもあった
めぐりあえた事にこそ
きっと意味があったと
君に似た愛の証が
今年も私の隣で
泣いて笑う
君もどんなに
会いたいでしょう
いつかもう一度
綺麗に戻って
幸せになったら
君に会いにゆきたい
幸せだから
もう泣かないでと
年の差なんて
愛や命の前に
何の意味も無い事
今は理解されても
守りきれなかった
君の弱さを
憎んでも仕方ない
愛し合い
命を育めた
喜びを抱いて
生きていられる事が
きっと二人の全て
同じ過ちを
繰り返さないよう
今度あなたと同じ位
私を愛する誰かが
私の手を引いたら
小さな意地で
払ったりしないで
共に歩めるように
君が今日幸せな思いで
ケーキを口に含める事を
遠くから祈っています
離れてても
この日だけは思ってるよ
お誕生日おめでとう