名もない詩集
恋してます
淡い恋を

きっと夢
幻のあなたを
密かに恋慕う

それだけで
私綺麗でいられる

会えもしない
あなたの
隣で微笑む
その日を

ありもしない
その日の為に
綺麗でいたいと
口紅を選ぶ

そんな
自分が好き

「何色が好きですか…?」

これがいいよって
あなたの指で
なぞられて
唇が燃える

涙一粒
憧れ遊び

好きと言えずに

甘い痛みを
抱きしめて

誰もが
自分と思うように
曖昧な告白

壊れるのが
怖いのじゃないの

夢から覚めるのが
淋しいの

このまま
恋していさせて

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