名もない詩集
終りが恐いから
始めないと決めてる

無くすより
無難に
側にいる事を選んだ

でも本当は
少しだけ
他の子より
優しく
笑いかけられたい

他の子より
少しだけ広く
あなたの心に
ほんの少し長く
座っていたい

どんな指をしているの

掌を重ね
ぬくもりを知りたい

欲張りだよね
わかってる

忘れようとも
してみた

幻滅する努力もした

でもできあがるのは

反比例した
あなたの
とてつもなく
魅惑の虚像

夢見る事に
終わりはないの

女である限り

恋はいつも
するものじゃなく
おちるものだから

覚めるのを
待ちましょう

あなたが
どうでも
良くなるまで

夢を見て
恋に浸るのも
毎日が素敵になる
魔法だから

まだ
とかないで

この魔法を
まだとかないで

もう少し
夢の中に
私をいさせて

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