名もない詩集
気持ちを試しあって

誘惑しては
逃げていく

いつでも取り消せる
セーフティゾーン

本気で落ちる程
愚かじゃないと
あなたは強がり

抱きしめて
唇重ねると

遊びよと突き放す

そうやって
心を守ってきたんだね

そんなあなたに
適度な距離を
見つけながら
見つめているよ

自分でも
どこまで本気なのか
わからない
曖昧な甘い恋に
落ちながら

白いあなたの
腕に抱かれよう


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