名もない詩集
あなたが
好きだって
簡単な事を
言えずに
避けて通ってしまう

無難な話をして
目があった時
あらたまって
好きだって言うのは

どうしてこんなに
勇気がいるんだろう

棒読みみたいに
一瞬で呟いて

何?って
聞き返されて
関係ない話に
また切り替えた


毎回言わなくても
時々はしっかり
伝えなきゃ
愛は逃げてしまう

釣ったサカナに
エサはいらないなんて
恋愛には
ないから

愛が弱ってしまうから

お互いに
しっかり
捕まえておかなきゃ

だから
鏡に向かい
練習する

好きだよ
スキだよ
スキダヨ…

笑顔で
一気に…

やっぱり
うまくいかなくて
本番出たとこ勝負
頑張るしかない

私がこんなに
悩んでるなんて

私がまさかこんなに
シャイだなんて

きっと
あなたは知らない






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