名もない詩集
私の気持ちは
考えなかったの?

君はそれで
私がどうなるか
わからなかったと
そう言うの?

君は私の
何を
今まで見てきたの?

聞いたところで
互いの胸のうちは
はっきりと
見る事はできない

信じる事が
できないから
人は苦しむのでしょう

私の悲しみは
私にしか
わかりはしないように

ひとつになど
なれはしない
別々の心は

たずねても
答えなどないから

いつも勝手に
決めてしまう

後は私が
逆風に晒される
その覚悟さえ
すればいいだけ

命をつなぐ
それさえあやうい
明日に
罪を問うなら
喜んで受けましょう

それが私の
望まない事でも
どんな重荷でも
それがわかっていても
いなくても

それが
犯した罪への償い
そう思うから

君を苦しめた罪の


君がそれで
楽になれるなら







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