名もない詩集
早春のうた
もう春なんだよって
窓の外の
風の音が
私に教える
私は灯りもつけないで
暗闇に
何を探すの
小さなディスプレイ
私をつなぐもの
手の中で光り
私を救うもの
強いふりなら
もうし疲れて
気を抜いた顔を
見せたくないから
暗闇の中にいる
はかり知れない
深い闇は
私の中にある
沈んだまま
這い上がれずに
もがき続けて
涙さえ海に流し
雨に髪を濡らし
悲しみは唇から
歌になり
指先から言葉に変わる
本当に
すがっていい
背中があったなら
こんなに
苦しまなくて
済むのだろうか
ありきたりの
暮らしが欲しい
ささやかで
構わない
愛する誰かと
おはようと
おやすみ繰り返し
待っていれば
必ず帰って来て
同じ未来にゆける
それ以上に
欲しいものなどないよ
窓の外の
風の音が
私に教える
私は灯りもつけないで
暗闇に
何を探すの
小さなディスプレイ
私をつなぐもの
手の中で光り
私を救うもの
強いふりなら
もうし疲れて
気を抜いた顔を
見せたくないから
暗闇の中にいる
はかり知れない
深い闇は
私の中にある
沈んだまま
這い上がれずに
もがき続けて
涙さえ海に流し
雨に髪を濡らし
悲しみは唇から
歌になり
指先から言葉に変わる
本当に
すがっていい
背中があったなら
こんなに
苦しまなくて
済むのだろうか
ありきたりの
暮らしが欲しい
ささやかで
構わない
愛する誰かと
おはようと
おやすみ繰り返し
待っていれば
必ず帰って来て
同じ未来にゆける
それ以上に
欲しいものなどないよ