名もない詩集
君の事好きだった
いつからとか
たぶんわからない

わからないところで
二人で話して
いろんな事を話したね

「返事がなくても
泣いたりしないで」

初めての日
心配して泣く私に
君は優しく
そう言ってくれたね

「悲観的になるな
返事できない時も
あるよ」

でも
心配しないでいいのは
何日までの事をいうの?

「悲しませてるなら
時間を戻そうか」

そう聞かれた日から

悲しんだりしちゃ
いけないんだ
悲しんだりしたら
きっと
嫌われるんだって

私なりに
頑張ったけど
涙が出るのは
私が馬鹿だから?

「気づけよ」

そう無言で
言われてるのが
受けとめられてないだけ?

大好きに
ならないように
踏み込み
過ぎないように
互いに
気をつけながら
距離をとってた

それは
無理な事だったの?

それともお互いに
「自分なんて必要ない」
そう思っているの?

君がいないと淋しいよ
私からは
あんまり
メールできない
勇気がなくて

せめてそれを
わかって欲しくて
君に


そう思いながらも
君はただ
桜を見に行ってた
とか

そんなふうに
君が幸せなら
いいなあと
思う私がいるから

君の重荷に
なりたくなくて
君から貰った
100通のメールを
消しました









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