名もない詩集
私を引き寄せ
優しく髪を
撫でてくれた

月の光を
浴びて
キスを
してくれた

知っているわ
あなたは
私を
愛してはいない

その指先も
その唇も
慰めでしかない

人は誰も
本当に
結ばれたい人と
結ばれない事が
多いから

あなたもまた
淋しいのね

もう一度
抱きしめて

この胸から
痛み消えるまで

子供のように
あやされたい

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