名もない詩集
怖いほど
冷めていく
自分がわかる

悲しいほど
揺れてる
あなたがわかる

解りすぎるのは
何よりも悲しい

見えないふりも
できずに

気づかない
ふりも
できずに

私たちは
ただ
どうしていいか
わからずに

泣く事も
できずに

思い出しか
浮かばない

未来が
浮かばない

不安定な
あなたに
ついて行く程
もう若くはない

なくさない
恋がしたい

曖昧は
いい加減とも
言える事を
ずっと
知っていたのに
見るのが
怖かったの

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