名もない詩集
激しく
求めあった
あの夜

今となっては
悲しい

あなたの事
自分の
男みたいに
慣れ慣れしく
呼ぶあの子
大嫌いだった

ヤキモチ
妬かせる
あなたも
嫌いだった

わかっている
たいていの事は

それでも
去り際は
綺麗に消えて
欲しかった

くだらない
恋をしたと
二人で笑って
終わりに
したかった


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