行き着く先は・・・甘い貴方の檻の中?
「mirayちゃんのファンクラブがあるのはご存知ですかな?」

「いえ、私はアニメから入った、にわかファンですの。ファンクラブの存在は知ってはおりましたか、年も年ですし、お仲間に入るなんておこがましくて調べてはおりませんの」

「年は関係ない。実は・・・」

ファンクラブ会長として、本気で優美子を勧誘し始めた護を尻目に、さくらは、腕を組んで、薫子に向き合った。

ティールームは人払いしており、防音設備も整っているので、ここでの会話が外部に漏れることはない。

西園寺グループの関係者として、その事を十分に理解しているさくらは、珍しく不服そうな顔をして

「お母様、さっきの言動はどういうつもりですか?」

と薫子に尋ねた。
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