行き着く先は・・・甘い貴方の檻の中?
「ちょっとあんた・・・」
昼の休憩時間、桃子とさくらがブースの端で休憩を取っていると、椅子に座っていたさくらの目の前に、男性の長い足が立ちふさがった。
さくらがゆっくりと顔を上げると、そこにはとんでもないイケメンが・・・!
まるで昨日までプレイしていたバンパイヤ系イケメンゲームの暴君系キャラのような佇まい。
「・・・?」
さくらが驚いて言葉を失っていると、
「あんた、男?それとも女?」
さくらにとってはありふれた、しかし、不名誉な質問を彼はぶちかましてきた。
「こら、波留斗、いきなり失礼だろ。南條が失礼しました。我々はこういうものです」
あらあら、こちらも結構なイケメン。
眼鏡が素敵な彼は、慇懃無礼な執事系キャラかしら・・・
決してオタクではない、にわかゲーマーのさくらは、このイベントを楽しむために、周りを巻き込む気満々だった。
「この子は女の子ですよ。今は、完璧にキャラをコピーした私の自信作イケメン・・・ですけどね🖤」
妄想中のさくらにかわって、アイドルキャラになりきった桃子が答える。
執事系男性から貰った名刺には、
"南條ビバレッジ 広報副部長 廣瀬千歳(ちとせ)
と書いてあった。
"飲料水の会社が我々に何の用だろう"
さくらが首を傾げると
「こちらは南條波留斗、同じく南條ビバレッジの広報部長です」
執事系の廣瀬が、暴君系の南條をそう紹介した。
昼の休憩時間、桃子とさくらがブースの端で休憩を取っていると、椅子に座っていたさくらの目の前に、男性の長い足が立ちふさがった。
さくらがゆっくりと顔を上げると、そこにはとんでもないイケメンが・・・!
まるで昨日までプレイしていたバンパイヤ系イケメンゲームの暴君系キャラのような佇まい。
「・・・?」
さくらが驚いて言葉を失っていると、
「あんた、男?それとも女?」
さくらにとってはありふれた、しかし、不名誉な質問を彼はぶちかましてきた。
「こら、波留斗、いきなり失礼だろ。南條が失礼しました。我々はこういうものです」
あらあら、こちらも結構なイケメン。
眼鏡が素敵な彼は、慇懃無礼な執事系キャラかしら・・・
決してオタクではない、にわかゲーマーのさくらは、このイベントを楽しむために、周りを巻き込む気満々だった。
「この子は女の子ですよ。今は、完璧にキャラをコピーした私の自信作イケメン・・・ですけどね🖤」
妄想中のさくらにかわって、アイドルキャラになりきった桃子が答える。
執事系男性から貰った名刺には、
"南條ビバレッジ 広報副部長 廣瀬千歳(ちとせ)
と書いてあった。
"飲料水の会社が我々に何の用だろう"
さくらが首を傾げると
「こちらは南條波留斗、同じく南條ビバレッジの広報部長です」
執事系の廣瀬が、暴君系の南條をそう紹介した。