星に乗って
「……前にも言ったでしょ。
あんたの、そういうところがむかつくんだって。
生意気で、人を馬鹿にしたようにして、見下して楽しいんじゃない?」
「……そっか」
「あんた見ていると、殺したくなる」
いつか殺しかねない目だった。
ちょうどその時、予鈴がなった。
「虫唾が走る」
それだけ言い残して、わたしを離す。
なんの支えもなかったから、何が起きたのか分からず、後ろにそのまま倒れ込んでしまう。
わたしは放心していた。
「邪魔」
「どいて」
「迷惑」
「なんで生きてんの?」
「死んだら?」
「死ねば?」
「それがいいよ」
「死んでよ」
立ち上がって席に着くと、上から雑巾の水を絞られた。
「ごめん、掃除しておいてあげたから」
笑って佐野さんが戻っていく。
わたしの心は、確実に壊れている。