キミの1番になりたくて
ひとつきほどで先輩とはお別れした。
「なんか思ってたイメージとは違うんだよね。ごめんね」
「大丈夫です。私も年上のひとに憧れていただけなので…」
部活の先輩なのでやんわりとお別れをした。

中学校の時からそうだ。
このゆるふわな外見のせいで、尽くしてくれる控えめな可愛らしい女の子のイメージ像を作り上げられて、付き合うとすぐにイメージとは違うとフラれてしまう。
あげくのはてに「かわいげがない」なんて捨て台詞を浴びせられることもあった。

素直じゃなくて、甘えベタなだけなのに…。
だから一途に恋をすること美が可愛らしくてとっても羨ましかった。

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