キミの1番になりたくて
コスモスが咲く頃に
ハルがようやく、本気を出し始めた。
どうみても両思いの二人がくっつくのは、時間の問題で、俺はそんな二人をあと押ししていた。
「…拓也、お前ってひとの気持ちには敏感なくせに、自分のことは鈍感だよな」
「どういう意味?」
「自分で気づけよ、バーか」
本気を発揮したしたハルは、このごろ誰に対しても強気でドSだ。
そんなハルにかまわれて、時々香椎が頬を赤らめるから俺は気がきじゃない。
佐藤が好きだったことは、合宿中にハルに白状したが、香椎が好きなことも薄々気付いているハルはそうやって俺をあおって楽しんでいる。
マジにムカつく。