世界はエリカ様のお望み通り
大きな家の前に泊まってる黒のレクサスの中で蓮は1人今日のことを思い返してくすっと笑った
「手強いなぁ」
ただ、蓮には絶対にエリカと結婚しなくてはいけない理由があった。
きっと最初で最後の大仕事なのだ。
「はぁ。次は割とすぐ会えそうかな?」
そう呟いてちらっと大きな家に目を向ける。
必ず結婚してみせると強く誓いアクセルを踏み住宅街を進んでいく。
今日は大切な人と会う約束があり、ホテルへと向かう。
着いてラウンジへ行くとソファに腰をかける見慣れた顔の人がいた。
「お久しぶりです」
相手がこちらを向き笑いかけてきた。