世界はエリカ様のお望み通り







廊下に出て作業をしてる人にパパ達がいる所を聞いて、その部屋へ向う。






「パパ!!!」







「あれ?早くない?」





「話があるの」





「すみません奥田さん。今日はエリカの機嫌があまりよろしくないみたいでして、また後日顔合わせをしましょう」





後日なんて来ない!!!





そう叫びたい気持ちを抑えて一応奥田夫妻に頭をさげて料亭を出た。






車に乗り早速本題へ。





「パパどういうつもりなの」






「あはは。蓮くん凄くかっこよかったじゃないか~」






「全然!私にはへのへのもへじにしか見えなかったわ」





「そうなの?エリカは面白い子だね」





「ってそうじゃなくて!私結婚する相手もう決まってるの!」





「えー?そうなのかぁ。でも困るよー蓮くんと結婚してくれないとエリカもう贅沢出来なくなっちゃうよ?」





「それはどうゆうこと?」





「うーん将来的に僕の会社を奥田くんの会社の子会社にする予定なんだよね」





「え、なんで?エリカお婿さんとるよ?」






「うん。それもいい案なんだけどね奥田くんと話し合いをして譲ろうかなと思っててさ。で、エリカは蓮くんと結婚してくれたらそれで丸く収まるし、エリカも今まで通りの生活が出来るけど、結婚しないなら、、」







ゴクッと息を呑む






「エリカは庶民と同じ生活になっちゃうね」





!!?





「それは絶対嫌!!」






エリカが庶民の生活なんて耐えられない!






「エリカが婿貰うから!だから結婚は待って」






そうパパに懇願するけどパパの顔は晴れない。





「エリカ。蓮くんととりあえずもう一度会って話をしてくれないか?」
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