枯れた涙にさようなら。
6=お姉ちゃんとお味噌汁
あの後、結局天満くんはわたしを家まで送ってくれた。流石にそこまでは悪いと思ったけれど、天満くんの顔を見ていたら素直に甘えてしまっていた。
[秘密、共有しない?]
ベッドの上に仰向けになって天井を見ながら、そう言った天満くんの顔を思い出す。
恋って厄介なもので、例え両想いだとしても不安は尽きない。その不安を吐き出したくなるのは自然なことで、その上もう叶わないと分かっている私たちにとって、この気持ちをシェアしてくれる人がいるって事…悪くない気がする。
教えてもらったメールアドレスで新規メールを開く。
[今日は送ってくれてありがとう。天満くんがいいなら]
それだけ送って、夕飯を食べに一階へ降りた。