枯れた涙にさようなら。


「かすみちゃん〜〜〜ごめん!今日のお昼部活で集合かかってて一緒にご飯食べられないんだった…さっきまで忘れてて…」

と、HRが終わったと同時にバタバタと急いでわたしの机に来たと思ったらとても申し訳なさそうにみなちゃんが謝ってきた。

「うん、わかった。じゃあ他の誰かと一緒に食べるね」

といっても特に一緒に食べてくれる心当たりはないんだけれども…

「うん…本当にごめん…」
「なんで謝るの〜謝ることじゃないよ。ほら、次芸術だからもう移動しよ」

こんな小さな事でここまで謝ってくれるなんて、良い友達を持ったな、と自分ながらに思う。

< 23 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop