Dependent〜皆依存している〜
無事全て買うことができ、今は由奈を待っている。
遅い、自販そんなに混んでんのか?
自販機がある方に由奈を探しに行く。
「さっきやばかったよね!」
「やばかった!やばかった!流石、雨野先輩」
女子生徒2人が自販機の前で話している。
由奈になんかあったな…
「ねぇ、由奈どこに行ったか知ってる?」
多分後輩であろう女子に話しかける。
俺に気づくと女子達はばつが悪そうに話してくれた。
「えーっと多分屋上の方の廊下に行ったと思います」
屋上の方の…嫌な予感しかしない。
「教えてくれてありがとう」俺は礼を言い屋上へと
向かった。
大抵由奈が屋上に行くのは男絡みだ。
うちの学校は屋上に鍵がかかっているが由奈は
卒業した先輩からスペアキーをもらっていて自由に出入りできる。もちろんもらった先輩というのも男だ。

屋上へと繋がる階段を登る。
最近は控えてたみたいだけど、まさか最中とかだったら
流石の俺もきつい…
屋上のドアまで階段を登ったが中々ドアを開けれないでいる事5分。もう次の授業が始まってしまった。
連れ戻さないと由奈の単位はやばいし…
でも開けれるか俺は…あー。どうしよう。
ドアの前で待ってるのなんか流石にキモいだろうし。
「開けよう」決心がつきドアノブを回す。
だが緊張とは裏腹にドアはガタっと音を出すだけで
開かない。鍵がかかっている。
「はぁー」深いため息をつくとスマホが鳴る。
(千隼何してるの?もう教室にいるからね)
由奈からのラインだった。
なんだ、教室にいるのか…
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