心に一滴の雫を。
門をくぐった先には先生ら数人が待ち構えていた。

「ようこそ、明朗学園へ」

一見、皆は一様に人の良さげな笑顔を浮かべているように見えてー。

やはり瞳の奥は欲にまみれて濁っている。

慣れていても少し、吐き気がした。

ヴァンパイアは少数で希少性が高いとされているため、色メガネで見られることも多い。

日傘を差しているせいでバレてしまったようだ。

ヴァンパイアは、光が苦手だから。
< 2 / 60 >

この作品をシェア

pagetop