心に一滴の雫を。
「あと、急に宇高さんが消えたようにいなくなってしまっていた理由、わかりますか?」
正直こっちの方が重大だ。
不思議な雰囲気を醸し出してはいたけれど、一瞬でいなくなるのは人間には不可能。
つまりはー。
「あー、それ?あのヒト、っていうか人じゃないね。狼さんだったよ」
目も合わせないで、勝手に私の髪を弄りながらそう凱斗は言う。
「オオカミ、さん?あの人、狼?」
全く予想できなかった答えに、呆然と復唱してしまった。
正直こっちの方が重大だ。
不思議な雰囲気を醸し出してはいたけれど、一瞬でいなくなるのは人間には不可能。
つまりはー。
「あー、それ?あのヒト、っていうか人じゃないね。狼さんだったよ」
目も合わせないで、勝手に私の髪を弄りながらそう凱斗は言う。
「オオカミ、さん?あの人、狼?」
全く予想できなかった答えに、呆然と復唱してしまった。