果報者

〜崇裕〜

全てのピースが繋がった。



志乃さんが話し終わった後の俺の顔は
もう泣かへんって決めたはずやのに



涙でぐちゃぐちゃになっていた。



志乃さんも泣いてて



小さな天使は
そんなお母さんを心配そうに見上げてた。





「ありがとう、話してくれて」




悲しいとか辛いとか
そんな感情は一切なくて



知りたかった事、
俺が探してた答え



それが知れただけでも満足やった。



あとはこの集めたピースを整理して
俺が出来る事、しなあかんことを
やるだけや。
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