果報者
ほんま肝心の時にも
ドタバタしてしまって


俺らしいっちゃ俺らしい。





そしてそのまま
まこがいる病院に向かった。



だんだん口数も減って
分かりやすく俺は緊張してた。



なんて言われるかな。
どんな顔するかな。



なんで来たん?迷惑って
帰って。来んといてって
言われるかもしれんな。



直前になって
弱音が心の中を支配する。





「紺ちゃん、緊張してる?」


「.........別にしてへんよ。」


「してるやん。」


「してへん!
ただちょっと...ちょっと怖いだけ。」


「.......そっか。」




笑わせてくれる静哉がいて良かった。



1人じゃなくてよかった。
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