果報者
とその時、眩しい光が照らし
俺は思わず目を瞑って
後ろに下がってしまった。





.





目の前に現れたのは
いつの日か、
君との永遠を誓った日に見た夕日。



何年も変わらない
あの日のまま綺麗な夕日。



俺と彼女を繋いだ夕日やった。







.






「...............................っ」













たった数分だけ見られる光景。




あぁそっか。



忘れてた。



お前と俺を結ぶもの。
お前に会えへん間、俺が見てきたもの。



全てここに残ってるんや。



ここに来ればいつでも会えるんや。



君が見た景色。
俺が見た景色。




俺の記憶の中にはいつまでもお前は
生き続けてるんや。
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