果報者
そんなある日、
彼女の仕事が休みの日、
病院帰りだと言うまこと
ランチに行くことになった。



待ち合わせ場所に現れた彼女は
誰が見ても美しくて



相変わらず屈託のない笑顔で



幸せそうな表情が輝いていた。



そんな時に聞かされた話が
忘れもしない悪夢の始まりになるなんて



誰が予想しただろう。



誰が望んでいただろう。



パスタを巻きつけながら
彼女は突然こう告げた。






「私ね、再発したかもなんだ。」
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