不明
何時間たったであろうか。一向に話は進まない。
痺れを切らした我材が財布を取り出した。「これで伊須来くんにお金を返しなさい。私には出世払いでいいから。」
情けなさ過ぎて二人に早く帰ってほしい我材であった。
待ってましたかのように明と前材は受け取った。


明は


我材に聞こえぬよう前材の耳元でそっと囁いた。


『前材さん…予定通りだね…』
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