現実主義の伯爵令嬢はお伽話のプリンセスと同じ轍は踏まない
「いつもと同じお茶のお誘いです。イーディス嬢が自ら菓子を焼いたので、明日のお茶に是非きて欲しいと」
「いつもと同じく、か。では行くのだな?」
「まさか。グレースがいるんですよ、なんで他の女性の所に行かなきゃならないんですか」
ヴェネディクトの答えに公爵はすっと表情を固くした。
「その答えは頂けないな、ヴェネディクト。お前の為に骨を折ってくれた女性に対して気遣いがなさすぎるぞ」
「ーーーまるで僕が悪いみたいな言い方だ」
「まるで、ではなくお前が悪いと言っているのだ、ヴェネディクト。もう少し大人として対応出来ないのか?」
「……分かりました。少しだけ顔を出して来ます」
「それでいい。それが父君をわざわざ紹介してくれたイーディス嬢への礼儀というものだ」
「ーーーはい」
「いつもと同じく、か。では行くのだな?」
「まさか。グレースがいるんですよ、なんで他の女性の所に行かなきゃならないんですか」
ヴェネディクトの答えに公爵はすっと表情を固くした。
「その答えは頂けないな、ヴェネディクト。お前の為に骨を折ってくれた女性に対して気遣いがなさすぎるぞ」
「ーーーまるで僕が悪いみたいな言い方だ」
「まるで、ではなくお前が悪いと言っているのだ、ヴェネディクト。もう少し大人として対応出来ないのか?」
「……分かりました。少しだけ顔を出して来ます」
「それでいい。それが父君をわざわざ紹介してくれたイーディス嬢への礼儀というものだ」
「ーーーはい」