雨色のてるてるぼーず
あの、小4の台風の日に見た海の色のような瞳を持つ男の子だった。
青のクラスTシャツを来てトランシーバーを片手に動いていた。監視役だろう。
口は笑っていた。無線の相手と笑っている。
しかし目が冷めていた。笑っていない訳では無い。目の奥が冷めていた。
吸い込まれるような、だけどどこか突き放すようなその瞳にどれくらい心を奪われていただろうか。
「水葉!水葉!聞いてる?水葉の番だよ!」
桃に声をかけられるまで私はその瞳から目を離せなかった。
まるであの瞳に魂を吸い取られたようだった。
その瞳に心を奪われてからふわふわした気持ちでカードゲームをし、ゲームは終了した。
青のクラスTシャツを来てトランシーバーを片手に動いていた。監視役だろう。
口は笑っていた。無線の相手と笑っている。
しかし目が冷めていた。笑っていない訳では無い。目の奥が冷めていた。
吸い込まれるような、だけどどこか突き放すようなその瞳にどれくらい心を奪われていただろうか。
「水葉!水葉!聞いてる?水葉の番だよ!」
桃に声をかけられるまで私はその瞳から目を離せなかった。
まるであの瞳に魂を吸い取られたようだった。
その瞳に心を奪われてからふわふわした気持ちでカードゲームをし、ゲームは終了した。