雨色のてるてるぼーず

相談

side 陽




「なぁ、寛太。一つ相談がある。」




「なんだなんだ改まって〜。いいぞ。この寛太様になんでも言え〜」




「はいはい。寛太様よろしくお願いします。」




「軽く流すなよ〜。で、どうした？」




寛太はおちゃらける時と真剣になる時の切り替えが早い。




そういうところは尊敬している




なんて言ったらあいつはまた調子に乗っておちゃらけるだろうな。




なんて思いながら本題に入る。




「ちょっと最近ずっと考えてることがあって。」




「なんだなんだ！？女か！？」




全く、お前の頭の中にはそのワードしかないのかよ。と心の中で苦笑する。




だが今回ばかりはその通りだった。





「…そう」




「え、まじか！まさか陽の口から女の話が出るとは思わなかった！んでんで、誰だ？？」




見るからに寛太のテンションが上がっている。





こりゃあ冷やかされるな…とため息をつきながら話を続ける。