雨色のてるてるぼーず

女から告白を受けていた時。





「陽くんのことで頭がいっぱいになります。」




「胸がドキドキしてはち切れそうです。」





「何をしてても竹中くんに繋げて考えてしまっています。」





などと言われてきた。





その言われてきた言葉が、今回のことで全てあてはまった。




その子のことが頭から離れず、こうしたらあの子喜ぶかな。こういう話をしたらまたあの子の笑顔が見れるな。





気づけばいつもその子のことを考えていた。





だけど同じ学校でもない。分かるのは本橋女子ということだけ。




簡単に会えるわけでもないし、もしかしたら彼氏がいるかもしれないからこの恋心は伝えられない。





この恋はやめた方がいい。そう思って諦めようとした。




でも諦めようとすればするほど胸が苦しくなっていった。





だから自分でもどうしたらいいかわからず寛太に相談を持ちかけた。