雨色のてるてるぼーず

待ち合わせ場所にいくとすでに竹中くんが着いていた。





周りにいる女子はチラチラと竹中くんを見ながら顔を赤らめている。





「かっこいい…」





気づけば自分もそう呟いていた。





その時。





竹中くんが顔を上げて周りを見渡した。






そして私を見つける。






手を振って私の方へ笑顔で近づいてくる。





周りの女子も竹中くんの行く方向を見つめながら向かっていく先が女の私だとわかるとガッカリそうな顔をした。






やっぱりモテるよなぁ…






分かってはいたがいざその光景を見ると自分に自信がなくなってくる。





「栗田さんおはよう。」





自信をなくしている私に竹中くんはそう話しかけその後顔を赤くして目を伏せた。