雨色のてるてるぼーず
視線の先を辿ると同じ学校の子だった。






バチッと目が合う。






目はぱっちりと大きく鼻筋が通っていて小さな綺麗な形をした唇をもつ思わず２度見してしまうような美人な子だった。






知らない子だったが1度見たら二度と忘れないだろう






目が合うというよりは睨まれている感じがする。






思わず目をそらそうとするとその子がこちら側に向かってきているのがわかった。





そして気づいた時には座席に座っている私の前に立っていた。






「はじめまして。私、高校1年の中村明日香といいます。」






「えっ、あっはい。はじめまして！私の名前は栗田水葉です！」






「存じ上げてます。率直に聞きますが栗田先輩は動画の光湘高校のあの人と付き合っているんですか？」





真っ直ぐな目をして中村さんがそう聞いてくる。






まさかその質問が来るとは思わずびっくりしながらも逆に聞き返す。






「えっ。あの…どうしてですか？」






「先に質問したのは私です。私の質問に答えてから私も先輩の質問に答えます。」






な、何だこの子は！






そう思った時塾の最寄り駅に電車が着いてしまった
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