雨色のてるてるぼーず
「あの…ここで私降りなきゃなんですけど…」
私の方が先輩なのに何故か恐縮しながら言ってしまう。
「じゃあ私も一緒におります。少しだけホームで話すことって出来ますか?」
「ま、まぁ大丈夫ですけど…」
そう言うと中村さんは私と一緒におりて話を再開させた。
「で、その人とは先輩は付き合っているんですか?」
そんなに隠す必要も無いかと思いながらも初対面の子だから少し言うことを悩む。
「てか知ってるんですけどね。あの動画全部見たので。でも付き合ってるとかいうことはどうでもいいです。どうせ私がとるから」
最後の言葉がぼそっと聞こえてまたびっくりする。
「ど、どういうこと?」
「あ、私先輩と一緒に動画に映っていた人が好きなんです。その人にアタックし続けるって決めたんです。」
驚きすぎて周りの音が一瞬だけ聞こえなくなる。
だけど電車が来るのを告げる警笛でふっと考えを取り戻す。
まさかの展開すぎて頭がついていかない。
つまりこの子は私と陽を別れさせようとしているわけだ。
これはなんて返したらいいんだろう…そう考えていると
「とりあえず今日は自己紹介と宣戦布告しにきました。全力で奪いに行きますので」
そう言って中村さんはまた来た電車に乗って言ってしまった。
私の方が先輩なのに何故か恐縮しながら言ってしまう。
「じゃあ私も一緒におります。少しだけホームで話すことって出来ますか?」
「ま、まぁ大丈夫ですけど…」
そう言うと中村さんは私と一緒におりて話を再開させた。
「で、その人とは先輩は付き合っているんですか?」
そんなに隠す必要も無いかと思いながらも初対面の子だから少し言うことを悩む。
「てか知ってるんですけどね。あの動画全部見たので。でも付き合ってるとかいうことはどうでもいいです。どうせ私がとるから」
最後の言葉がぼそっと聞こえてまたびっくりする。
「ど、どういうこと?」
「あ、私先輩と一緒に動画に映っていた人が好きなんです。その人にアタックし続けるって決めたんです。」
驚きすぎて周りの音が一瞬だけ聞こえなくなる。
だけど電車が来るのを告げる警笛でふっと考えを取り戻す。
まさかの展開すぎて頭がついていかない。
つまりこの子は私と陽を別れさせようとしているわけだ。
これはなんて返したらいいんだろう…そう考えていると
「とりあえず今日は自己紹介と宣戦布告しにきました。全力で奪いに行きますので」
そう言って中村さんはまた来た電車に乗って言ってしまった。