運命だけを信じてる
「え?」
「晩ご飯、付き合ってもらえませんか?」
「小牧さん!?」
今日会ったばかりの金髪頭の彼がそこにいた。
なんで?3時間以上前に帰ったよね?
「前山さんと話したくて、待っていたんです」
「待ってたって…3時間も!?」
「はい」
大分暖かくなってきたとはいえ、外はまだ冷える。コートも羽織らずにスーツ姿で外で待っていたということは、余程の話があるに違いない。
もしかして!?もう辞めたいとか?
それはマズイよ…。
私、なにか余計なことした??
「30分だけいいですか?」
「はい…」
渋々頷いたけれど、嫌な予感しかしない。