『30歳…。』
た。『私立に受かるって事は頭がいいんだね。なんで私立にしたの?』私は答えた。『親と先生に地元じゃ不良になるから私立にいきなさい』って言われたと。すると彼は『嫌だったら行かなきゃいいじゃん!一緒の中学に行きたいなら行かなきゃいいじゃん』と私がはっきり言えない事に苛立ちを感じていた。私は親にも嫌だと言えなかった。少なくとも私立はお金がかかる!って事は小さいながらに分かっていたからだ。。それからあっという間に時間はすぎ卒業間近になってしまった。彼は諦め私に『電話もあるし引っ越す訳じゃないから大丈夫だよ』と言ってくれた。。
そしてお別れの日。私は彼に遠目で『バイバイ…』をし学校をあとにした。。 それからは毎日電話した。うまく話せない私に友達が付きあってくれて電話した。彼はとても人気がある子で私の友達も彼が好きな子は何人もいた。だからみんなも電話する事は喜んでいた。たまに友達に『私に譲って!』などお願いされたり私の目の前で電話で彼に告白する子もいた。そんな時彼は決まって『なんて言ってるの?』と私の事を聞いていたそうだ。私はどんな自信か自惚れか分からないがそんな時彼に『好きだって言ってるから少し話してあげて』とか『優しく
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