『30歳…。』

今まで沢山喧嘩してきた男の子、女の子はみんなで文集を作って私に渡してくれた。とっても嬉しかった。新しい学校に行くのはとても不安…。なぜなら私はクラスの女の子の中ではボスみたいな存在。私に逆らう子はいない環境。その中から一人抜け出し新しい学校に行くのは不安だらけだった…。。まして東京の小学校に通っていた私は埼玉に引っ越すと言っただけでも『ダ埼玉に行くの？』とからかわれたもんだ。当時の小学生では必ず埼玉はダ埼玉と呼んでいた。そんな自分の知らない埼玉は田んぼだらけの本当の田舎なんだろうな…と想像ばかり膨らませていった。
そんな心配もよそにあっという間近に引越しも終わり明日からいよいよ転校生！ﾄﾞｷﾄﾞｷもおさまる事はなく朝を迎え私は母と弟と一緒に学校へむかった…。 校長室に私をお迎えにきたのは背の低い黒髪の女の先生だった。一見怖そうな先生。あまり口数も少なくすぐに教室に案内された。私は先生の後ろを歩きながら不安と好奇心でいっぱいだった！ガラっと教室を開けると先生がクラス全員に『今日は転校生が来てます！入って〜』と叫び私は下向き加減に教室の中へ…。。すると一斉にザワザワしてたものかまビタｯ！！ととまりみんな私に注目。『自