神志名社長と同居生活はじめました
同居生活始めました
それから数日が経過した。
ある日、私はいつも通り日課として、ソーシャル・ピクシーのブログのトピックスに目を通した。
【◯月△日
今日は尚くんとお家デート!
涼音の大好きな映画のBlu-rayを一緒に観て、お気に入りのモコモコソファでイチャイチャして、その先は・・・ハイッ、言えない〜!】
……これは、本日更新された間瀬さんのブログだ。
「何でこのクソブログがランキング殿堂入りな訳?」
眉間に皺を寄せ、睨み付けるような視線でそのブログを読みながら冷たくそう言い放ったのは、私の正面の席に座る松崎さんだ。
「クソブログって……。うちの会社の看板タレントの看板ブログですよ」
仕事終わりとは言え、ここはオフィスからそう離れていない喫茶店。
いつどこで会社の人間が聞いているか分からないし、そもそも看板タレントの悪口なんて、こんな公共の場で言ってはいけないことである。
「何よ、木月。あんたが一番そう思ってるんじゃないの?」
「い、いえ。私はそんなことは……」
「見てよ、牧田君のこのデレデレした顔」
そう言って、松崎さんが自分の携帯の画面を私にズイッと見せてくる。
そこには、間瀬さんと尚のツーショット写真。キメ顔の間瀬さんの隣で、尚は確かに嬉しそうな顔をしている。
幸せそうで何より……とまではさすがにまだ思えないけれど、羨ましいとか、悔しいとか、悲しいとか、そういう感情が特に生まれてこないのも事実だった。
ある日、私はいつも通り日課として、ソーシャル・ピクシーのブログのトピックスに目を通した。
【◯月△日
今日は尚くんとお家デート!
涼音の大好きな映画のBlu-rayを一緒に観て、お気に入りのモコモコソファでイチャイチャして、その先は・・・ハイッ、言えない〜!】
……これは、本日更新された間瀬さんのブログだ。
「何でこのクソブログがランキング殿堂入りな訳?」
眉間に皺を寄せ、睨み付けるような視線でそのブログを読みながら冷たくそう言い放ったのは、私の正面の席に座る松崎さんだ。
「クソブログって……。うちの会社の看板タレントの看板ブログですよ」
仕事終わりとは言え、ここはオフィスからそう離れていない喫茶店。
いつどこで会社の人間が聞いているか分からないし、そもそも看板タレントの悪口なんて、こんな公共の場で言ってはいけないことである。
「何よ、木月。あんたが一番そう思ってるんじゃないの?」
「い、いえ。私はそんなことは……」
「見てよ、牧田君のこのデレデレした顔」
そう言って、松崎さんが自分の携帯の画面を私にズイッと見せてくる。
そこには、間瀬さんと尚のツーショット写真。キメ顔の間瀬さんの隣で、尚は確かに嬉しそうな顔をしている。
幸せそうで何より……とまではさすがにまだ思えないけれど、羨ましいとか、悔しいとか、悲しいとか、そういう感情が特に生まれてこないのも事実だった。