神志名社長と同居生活はじめました
今日は仕事が片付かなくて、珍しく残業してしまった。
へとへとになりながら帰路につく。
もう夕飯を作る気力はないから、お腹は空いているけどお風呂に入ってそのまま寝よう……とぼんやり考えていた。
あまりにぼんやりしすぎて、アパート前に到着した時点で気が付かなかったけれど、玄関扉の前でようやくハッとする。
電気が点いてる。
あまりに不慣れな状況に、泥棒⁉︎ と不安に思ったけれど、すぐにそうではないと思い直す。
社長だ!
この家で同居生活をすることが決まった時、いつでも引っ越してこられるようにと、とりあえず合鍵は渡してはあった。