神志名社長と同居生活はじめました
「そう言えば、布団はどこだっけ? あ、この押入れか」

「わー! 勝手に押入れ開けないでくださいよ!」

「まあまあ。敷いてあげるから。今日も布団一つでいいかな?」

「駄目ですっ! お布団二組あるので、社長はそっちで寝てください!」


……なんていう言い合いをしたのち、そのまま、何事もなかったかのように寝た。

さっきの私のドキドキは、幻?


……いや、違う。確かにとてもドキドキしたし、社長の心臓の鼓動だって……幻なんかじゃなかった。



眠りにつく直前までドキドキしていた割には、その夜は、何だか良い夢を見たような気がする。
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