神志名社長と同居生活はじめました
目を覚ますと、カーテンの隙間から眩い朝日が差し込んでいた。

カーテンを開けなくても分かる。今日は快晴のようだ。


というか、もう朝なんだ。一度も途中で目を覚ますことなく熟睡した。残業で疲れていたからか、もしくはーー。



隣で眠っている社長のお顔をちらりと拝見した。
寝顔も端正だ。

気持ち良さそうに眠っているから、まだカーテンは開けないでおいた。


少し早い時間だけれど、社長はきっと私より家を出るのが早いから、朝食の準備を始めようと布団から出た。

普段は朝はコーヒーだけだと前に言っていたけれど、やっぱり、朝ご飯は少しでも何か口にした方がいい気がする。


とは言え、豪華な朝ご飯は用意出来ず、この間と同じような、ごくごく一般的なものだけれど。お味噌汁は我ながらとても美味しく出来た。


「よし」

完成するのとほぼ同時に、寝起きの社長がキッチンに顔を出す。


「……おはよ」

表情はいつもと変わらないのだけれど、眠そうな雰囲気を醸し出していて、何だか少し可愛い。
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