神志名社長と同居生活はじめました
「す、すみません。
でも、そうやって普段見せない社長を見せてもらった方が、私は嬉しいです」

「そう?」

「はい、だってーー」


――社長のことが好きだから。


うっかり、そんなことを言いそうになってしまった。



「雅?」

「あっ、いえ!」

……でも、いつの間にか社長の存在が大きくなっているのは事実だ。
好き、なんだと思う。
そうなれば、いずれは伝えなければいけないと思う。
でも、相手は会社の社長だし、それに、今このタイミングじゃなかったと思うし。


タイミング……。告白のタイミングっていつだろう……。



「……あの、社長」

「ん?」


決めた。私……。



「後で、一緒に観覧車に乗りませんか?」



私、観覧車で社長に告白する。
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