神志名社長と同居生活はじめました
裏腹
数日後。いつも通りの時間に出社し、広告宣伝部の営業室に向かおうとオフィスの廊下を歩いていたところで「木月さん」と誰かに声を掛けられる。
振り向くと、そこにいたのは中城さんだった。
にこにこと笑顔を浮かべて私を見ている。
「おはようございます、中城さん」
「おはよ。あれ? みぃちゃん、眼鏡はやめたの?」
みぃちゃん、というのは私のことだろうか? 雅だから、みぃちゃん?
フレンドリーな呼ばれ方に一瞬戸惑うも、
「はい、そうなんです」
と答える。
……先日の遊園地デートで社長が「掛けてない方が可愛い」と言ってくれた。
だからあの日以来、眼鏡はやめてコンタクトにしてみた。
あの一言で自分の容姿を変えるって、単純かな?
でも、社長には少しでも可愛いって思ってもらいたいし……。
「そっかそっか。いいじゃん、似合ってるよ」
「あ、ありがとうございます」
……と。そこまで会話したところでハッとする。
ーー社長と中城さんって、かなり親しいよね?
社長も、中城さんには何でも話していそうだし……。
実際のところ、中城さんって私と社長のこと、どこまで知っているんだろう?
振り向くと、そこにいたのは中城さんだった。
にこにこと笑顔を浮かべて私を見ている。
「おはようございます、中城さん」
「おはよ。あれ? みぃちゃん、眼鏡はやめたの?」
みぃちゃん、というのは私のことだろうか? 雅だから、みぃちゃん?
フレンドリーな呼ばれ方に一瞬戸惑うも、
「はい、そうなんです」
と答える。
……先日の遊園地デートで社長が「掛けてない方が可愛い」と言ってくれた。
だからあの日以来、眼鏡はやめてコンタクトにしてみた。
あの一言で自分の容姿を変えるって、単純かな?
でも、社長には少しでも可愛いって思ってもらいたいし……。
「そっかそっか。いいじゃん、似合ってるよ」
「あ、ありがとうございます」
……と。そこまで会話したところでハッとする。
ーー社長と中城さんって、かなり親しいよね?
社長も、中城さんには何でも話していそうだし……。
実際のところ、中城さんって私と社長のこと、どこまで知っているんだろう?