愛は貫くためにある
「捕まえましたよ、お嬢様」
泣きながら夜道を歩いていた麗奈は、後ろから抱きすくめられた。
「勉、さん…?」
声の主は、勉だった。
「はあ…やっと捕まえた…。僕の元へ、戻ってきてくださいますね?」
「勉さん…」
「嫌だとは言わせない。もう離しません、絶対に」
「んっ、あっ…!く、くるし…」
勉のきつい抱擁に、麗奈は戸惑った。肩にしっかりと回された勉の腕に、麗奈はそっと触れた。
「貴女がいけないのですよ?僕から逃げるから」
「だって…」
「言い訳は許しません」
「ごめんなさい」
「結婚式に逃げ出すとは、余程冒険が好きなようですね?」
勉の声が、だんだんと怒りを含んだものへと変わってくる。
「ごめんなさい…」
「謝って済むとお思いですか?お嬢様を必死で探し回った僕の気持ちを、貴女は理解出来ていない…!」
勉の手が、麗奈の胸へと滑っていく。
「あ…ああっ!だ、だめっ、勉さん」
麗奈は勉の手に自分の手を重ねるが、勉の手は一向に止まる気配はない。寧ろ、勉の手の動きは激しくなっている。
「貴女は僕から逃げた。得体の知れないおとこにのこのことついて行って、何度も僕から逃げましたよね」
「そっ、それは…」
麗奈は顔を赤く染めて、勉の愛撫に耐えている。
「僕は許しません、貴女を」
「つ、とむさん…」
「結婚式から逃げた花嫁を待つほど、僕は良い男ではありません」
「んんっ…」
「ふっ…お嬢様、感じていらっしゃるのですね?こんなに、腰を反らせて…触れて欲しいのですか?」
「勉さん、だめ…お願い…」
勉は麗奈の言うことを聞かず、さらに強い力で麗奈の胸の膨らみを鷲掴みにした。
「残念ながら貴女の願いを聞き届けることは、もうできません」
「お願い…こんなところじゃ、嫌です…」
「二人きりならいいと?」
「人目につくのは嫌です」
勉は麗奈の胸の愛撫をやめ、麗奈の肩を掴み微笑んだ。
「僕の実家へ参りましょう。たっぷりと愛して差し上げます。今宵は、長くなりそうだ…。貴女の体にしっかりと愛を教えこむと同時に、たっぷりと仕置きもしなくては…」
「そ、そんな」
「貴女が逃げなければ、僕はもっと貴女を優しく愛するはずだった。でも、狂ってしまいましたね。逃げた貴女に、してはいけないことはしてはいけないと、教えこまなくては。貴女にしっかりと仕置きした上、たっぷりと愛して差し上げます。覚悟をしておいて下さい」
勉は麗奈が手を離さぬように、互いの手を絡め合い、強く強く握りしめながら、帰途を辿っていった。
泣きながら夜道を歩いていた麗奈は、後ろから抱きすくめられた。
「勉、さん…?」
声の主は、勉だった。
「はあ…やっと捕まえた…。僕の元へ、戻ってきてくださいますね?」
「勉さん…」
「嫌だとは言わせない。もう離しません、絶対に」
「んっ、あっ…!く、くるし…」
勉のきつい抱擁に、麗奈は戸惑った。肩にしっかりと回された勉の腕に、麗奈はそっと触れた。
「貴女がいけないのですよ?僕から逃げるから」
「だって…」
「言い訳は許しません」
「ごめんなさい」
「結婚式に逃げ出すとは、余程冒険が好きなようですね?」
勉の声が、だんだんと怒りを含んだものへと変わってくる。
「ごめんなさい…」
「謝って済むとお思いですか?お嬢様を必死で探し回った僕の気持ちを、貴女は理解出来ていない…!」
勉の手が、麗奈の胸へと滑っていく。
「あ…ああっ!だ、だめっ、勉さん」
麗奈は勉の手に自分の手を重ねるが、勉の手は一向に止まる気配はない。寧ろ、勉の手の動きは激しくなっている。
「貴女は僕から逃げた。得体の知れないおとこにのこのことついて行って、何度も僕から逃げましたよね」
「そっ、それは…」
麗奈は顔を赤く染めて、勉の愛撫に耐えている。
「僕は許しません、貴女を」
「つ、とむさん…」
「結婚式から逃げた花嫁を待つほど、僕は良い男ではありません」
「んんっ…」
「ふっ…お嬢様、感じていらっしゃるのですね?こんなに、腰を反らせて…触れて欲しいのですか?」
「勉さん、だめ…お願い…」
勉は麗奈の言うことを聞かず、さらに強い力で麗奈の胸の膨らみを鷲掴みにした。
「残念ながら貴女の願いを聞き届けることは、もうできません」
「お願い…こんなところじゃ、嫌です…」
「二人きりならいいと?」
「人目につくのは嫌です」
勉は麗奈の胸の愛撫をやめ、麗奈の肩を掴み微笑んだ。
「僕の実家へ参りましょう。たっぷりと愛して差し上げます。今宵は、長くなりそうだ…。貴女の体にしっかりと愛を教えこむと同時に、たっぷりと仕置きもしなくては…」
「そ、そんな」
「貴女が逃げなければ、僕はもっと貴女を優しく愛するはずだった。でも、狂ってしまいましたね。逃げた貴女に、してはいけないことはしてはいけないと、教えこまなくては。貴女にしっかりと仕置きした上、たっぷりと愛して差し上げます。覚悟をしておいて下さい」
勉は麗奈が手を離さぬように、互いの手を絡め合い、強く強く握りしめながら、帰途を辿っていった。