Toxic(※閲覧注意)
彼は私の薄手のニットをさっさと脱がし、ベッドに押し倒した。

どうやら主導権は王様にあるようだ。

「あーあ、電気消すのもったいないな」

「ちょ、恥ずかしいからあんまり見ないで」

じっくり見下ろされて、急に羞恥心が湧いてくる。

だって私はもう38で、7キロも太ったしお腹も出てるし、全然綺麗じゃない。

「……なにそれ。煽ってんの?」

柴宮は片手で照明を落とすと、ブラを荒々しくたくし上げた。

全く寄り道せず、いきなり左の突起をペロリと舐める。

「あんっっ!……」

突然の強い刺激に、驚くほど大きな声が漏れた。

柴宮は上目遣いでこちらを見て、嬉しそうに目を細めると、また乳房のてっぺんをペロペロと舐めながら、右の乳房の先端を指で弄び始めた。

「やっ…………もうっ……そこばっか…………あっ」

たっぷり焦らされるなんて妄想が、陳腐だったことを私は思い知らされる。

「あっ……ああっ…………」

左右違う刺激を同時に受けて、私の体はびくんびくんと震える。

「うわ、夏目さんの顔、すっげーえろい……」

彼はため息みたいにそう呟いて、今度は右の突起をしゃぶりながら、左の突起を指で転がす。

「……あっ、あっ………んんっ、ちょっ、待って、柴宮さ…………あんっ!」

強すぎる刺激に思わず体を反らすと、柴宮は体を起こし、私を満足げに見下ろす。

「夏目さん、あーんして」

言われるがまま口を開ければ、彼のつやっとした唇から、つうーっと透明な唾液が垂れてきて、私の口の中に流れ込んだ。

これはもしかしたら、猛毒なのかもしれない。

何故かそんな風に思いながら、私はごくりと飲み込んだ。

柴宮は妖艶に舌なめずりをして、また唇に貪りつく。

激しく舌を絡めながら、広げた片手で両方の乳房の先端を弄り始めた。

「あああっっ……」

もう片方の手はスカートの中に侵入して、内股を指で優しく撫でる。

たまらなく下半身がうずいて、私は足をくねらせた。
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